2016/05/28

Radiohead-A Moon Shaped Pool

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リリース:2016/05/08
レーベル:XL Recordings

1. Burn The Witch
2. Daydreaming
3. Decks Dark
4. Desert Island Disk
5. Ful Stop
6. Glass Eyes
7. Identikit
8. The Numbers
9. Present Tense
10. Tinker Tailor Soldier Sailor Rich Man Poor Man Beggar Man Thief
11. True Love Waits

あひるねこ:9.5/10

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どうも、あひるねこです。


今回はRadioheadの9枚目のアルバム「A Moon Shaped Pool」をご紹介します。

海外ではかなり絶賛されていて、点数的には前作「The King Of Limbs」より一回り上の印象。

Pretty Much Amazing、No Ripcord、DIYが満点。

The Line of Best Fit、Paste、Consequence of Sound、musicOMH、PopMatters、Spin、Under The Radar、The 405、Rolling Stone、Slant Magazineも高得点で、Pitchforkが9.2を付けたのも意外でした。

このブログで初めて登場したかもしれないRadiohead。

あひるねこのフェイバリットは、やはりRadioheadかもしれません。

と言いつつ、最近のRadioheadとその周辺にはそこまでの興味がなかったことも事実。

「In Rainbows」は彼らの作品の中でも1、2位を争うくらい好きでしたが、「The King Of Limbs」は、素晴らしいと同時に緩やかな後退も感じます。

トムのソロはあまり良いとは思えず、Atoms For Peaceも今は聴き返すことはほぼありません。

しかし、007のために書かれた新曲"Spectre"がもうスゴくて、やっぱりRadiohead最強となったのが去年の年末。



そして、いよいよリリースされた最新アルバム「A Moon Shaped Pool」。

発売から繰り返し聴いてきましたが、あひるねこ的には最高傑作と呼んで差し支えのない作品だと思いました。




このアルバムには、今までの作品とは異なる掴みどころの無さ、追いかけても追いかけても手の平からスルスルと流れていってしまいそうな手触りを感じます。

あまりにも多様な音楽が溶け合っていて、ある一瞬を切り取ろうとしても、水面に垂らした絵の具のようにそれは拡がっていってしまう。

この感覚は、例えば「In Rainbows」にはなかったように思います。

アンビエントでミニマルでトラッドで、とにかく美しい。

あと、今までになく弦楽的。ジョニーが手掛けたであろうストリングスが本当に素晴らしいです。生まれてくれてありがとう状態。

その予感は先行公開された"Burn The Witch"でもありましたが、こんなにストリングス全開になるとは思いませんでした。

ライブではジョニーが弓でギターを弾いてますね。



特に"Glass Eyes"の美しさときたら! トムの歌声と相まって気絶しそうなほど。

"The Numbers"でも、序盤こそいかにもRadiohead然とした演奏を楽しめるけど、後半の派手なオーケストレーションに鳥肌。

「In Rainbows」の時のインタビューで、トムがストリングスが過剰だと壮大になりすぎる、みたいなことを言っていた気がします(現物が手元にないので何年も前の記憶ですが)。

なので敢えて削ったみたいな感じだったような。"Reckoner"の終盤などですね。

"Spectre"もそうでしたが、それなのにここまで思い切って取り入れているのが意外でした。何か意図があるんでしょうか。

話が逸れましたが、"Decks Dark"や"Present Tense"で聴ける、静謐で神聖さすら感じさせるコーラスにも注目ですよ。

あひるねこのお気に入りの1つが"Ful Stop"。

不安を煽るようなベースラインからギターが切り込んでくる後半のカッコよさに悶絶。はやくライブで聴きたい!

こういう曲はいいんですが、レコーディングでエドは何をしているのか? Radioheadあるある。

コリンのベースは評価が足りないくらいだし、フィルもまあギリで叩いてる。エドはw

しかし、じゃあトムとジョニーとナイジェルだけいればいいのかというと、まったくそんなことないんですよね。

それは前述のトムのソロのつまらなさからもわかる。

この5人でなくてはならない。誰一人欠けることなく、何十年もやってきたバンドのマジックとしか言いようがありません。それがどういうものなのかは、外野にはわかりませんが。

つまり言いたいことは、Radioheadが超スペシャルなバンドだということです!

そんな、この作品を象徴する曲が"Daydreaming"でしょう。



まるで夢の中をフワフワと浮遊するかのようで、もはや現実味すらない。いやースゴイ。

そして最後に辿り着くのが、シンプルにアレンジされた"True Love Waits"というのも、出来すぎなくらいです。

何度聞いても、その幾重にも重なった、芳醇な音楽性の洗練の極みに身を委ねることが出来る「A Moon Shaped Pool」。大傑作。

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あひるねこは「ロケットニュース24」のライターをやっています。

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タグ:Radiohead

2015/09/25

The Libertines-Anthems for Doomed Youth

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リリース:2015/9/11
レーベル:Virgin EMI

1. Barbarians
2. Gunga Din
3. Fame and Fortune
4. Anthem for Doomed Youth
5. You’re My Waterloo
6. Belly of the Beast
7. Iceman
8. Heart of the Matter
9. Fury of Chonburi 
10. The Milkman’s Horse
11. Glasgow Coma Scale Blues
12. Dead For Love

あひるねこ:7.5/10

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どうも、あひるねこです。


今回はThe Libertinesのなんと11年ぶりの3rdアルバム『Anthems for Doomed Youth』をご紹介します。

満点台はなし。Mojo、The Arts Desk、music OMH、Clash、State、Exclaim、Evening Standard、The Guardian、Art Rocker、American Songwriterなどが高得点を付けています。

一体誰がLibertinesの新作が本当に出てしまうと思っていたでしょう。

再結成ライブとかはあったけど、レコーディングまでしてしまうとは!

あひるねこにとってLibertinesの1stアルバム『Up the Bracket』は正に青春の一枚。

自分の中では完璧に近い大大大好きな作品です。2nd、そしてPete DohertyのソロBabyshamblesの1st『Down in Albion』くらいまではかなり入れ込んでいました。

この誰もが夢見たLibertinesの新作は一体どうなのか?

結論から言うと、あひるねこ的には1st、2ndには遠く及びません。

しかしアルバムとしてびっくりするくらいちゃんとしてます。2ndのあの刹那的なメチャクチャさからは想像できないくらい。プロデューサーによるところが大きいんだと思いますが。




当時、毎週のように逮捕のニュースが伝わってきたPete Doherty、疲弊していくCarl Baratのインタヴュー、崩壊していくバンドの姿を見てきた側からすると、こんな真っ当なアルバムを作ってくれただけで奇跡みたいなものです。

最近は各自のソロなどのLibertines関連はほとんど聴いてこなかったんですが、やっぱりピートとカールの歌声を聴くと感動しますね。特にピートの歌はなんでかわからないけど、本当にいいんだよなぁ。

アルバム前半はじっくりとこれまでのLibertinesを確かめていくような内容で、シンガロングできるアンセムやパンク・ソングはありません。

AGunga DinはいかにもLibertines流英国レゲエという感じで懐かしさが。



ピートは太ったしカールは生え際が後退気味だけど、またこうして並んで歩くMVを見るとやっぱりグッとくるものがあります。

前半で注目すべきは唯一の過去曲であるDYou’re My Waterloo。

実質ピートのソロ曲のようなものなんですが、音源ではカールがピアノを弾いているそうです。



とてもいいメロディーです。ピートって基本ヘロヘロなのにこういう曲も作っちゃうところがいいですよね。

ただ、他の曲はちょっといまいち、地味かな〜という印象がアルバム前半にはあります。

しかし、GHeart of the Matterが素晴らしいよ!!!とにかく聴いてください!



"Don't Look Back into the Sun"や"What Became Of The Likely Lads"を思い起こさせるナンバーで、涙ながらに一緒に歌いたくなります。

しかも続くHFury of ChonburiはまたしてもこれぞLibertinesなグシャッとしたパンク・ソング!Libertinesが帰ってきたよ…。映像がないので買って聴いてください。

JGlasgow Coma Scale Bluesでは途中に"Boys In The Band"のようなメロディーがちょっとだけ登場しハッとします。



ピートとカールが交互に歌い、そしてユニゾンしながらサビに突入するあの感じこそがあひるねこにとってのLibertinesなんです。

マイクを分け合い歌うピートとカールの歌声が一瞬混ざるかのようなあの瞬間が、Libertinesの一番素晴らしい時間だと思うんです。

残念ながらピートがいるLibertinesは来日できそうにありませんが、11年の時を経てまたLibertinesをリアルタイムで体験できて幸せです。

ピートの歌詞は相変わらずいいので国内盤がオススメですよ。

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ではまた。





タグ:The Libertines

2015/09/19

Foals-What Went Down

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リリース:2015/08/28
レーベル:Warner

1. What Went Down
2. Mountain at My Gates
3. Birch Tree
4. Give It All
5. Albatross
6. Snake Oil
7. Night Swimmers
8. London Thunder
9. Lonely Hunter
10. A Knife in the Ocean

あひるねこ:8/10

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どうも、あひるねこです。

今回はFoals、2年ぶりの4thアルバム『What Went Down』をご紹介します。

DIYとThe Listが満点。Entertainment Weekly、music OMH、The Music、Pretty Much Amazing、Rolling Stone、State、The 405、Mojo、Q、FasterLouder、The Skinny、The Line Of Best Fit、Drowned In Sound、Exclaim、All Musicなどが高得点を付けています。

前作『Holy Fire』はあひるねこも年間ベスト10に入るくらい好きな作品でした。

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思えばFoalsは最初はニュー・エキセントリックなんて言われた流れの中で出てきたバンドでした。

当時の印象としてはニュー・エキセントリック勢でもFoalsはちょっと地味なイメージだったと思います。

音楽的に、いいんだけどもう一つ欲しいみたいな。

それが2ndで大変化を遂げ、3rdで更に強化されていきました。

前作のあひるねこのブログから引用すると、『前作では無駄を極限まで削ぎ落としたようなソリッドなサウンドでしたが、

今作はそこで築き上げた骨格を武装するようにダイナミックになっています。』

2nd、3rdリリース時ほどのインパクトが今作にあるかといえば、そこまでではありません。

今回のアルバムは前作でFoalsが築き上げたスタジアム仕様のヘヴィーでタフなサウンドを、更に推し進めたような作品になっています。





例えば前作の"My Number"で聴けたあの独特のギターのフレーズ。

今聴くとあれはまだFoalsらしさを十分に感じさせるサウンドでしたが、今回はこれまでのFoalsらしさはより希薄になっているような気がします。

"Night Swimmers"ではFoalsお馴染みの高音フレーズを繰り返すようなギターが聴けるけど、ハードなリフが前作以上にどんどん飛び出します。

"Snake Oil"なんて、シンセも加わってはいるけど最初っから最後までハード・ロックのごとくリフで押しまくりの曲です。

もちろんどのアルバムにもある荘厳で美しいバラッドはありますけどね。

昔のFoalsが好きだった、という人もいるのでしょうが、実際この路線で彼らは一気にArctic MonkeysとかKasabianと肩を並べるような(流石にそこまでじゃない?)人気中堅バンドとしての地位を確立したし、

ニュー・エキセントリック勢の中でも最大級の成功を収めたんじゃないでしょうか。あひるねこも今のFoalsは大好きです。

ヘヴィネスをかつてなく前面に押し出したタイトル・トラック"What Went Down"。



今までのFoalsにはなかったようなすごく直線的な曲ですよね。

続いてアルバムの中でもメロウでポップながらロック的なカッコよさが味わえる"Mountain At My Gates"。



この曲すごく好きです。

ヘヴィーだヘヴィーだと言ってはいますが、続く"Birch Tree"も同じくFoalsらしいメロディーのロックナンバーです。

2曲ともこれまでのファンなら耳馴染みがいい曲なのに、インディーにある軽さみたいのがないです。最終的にはどっしりしてる。もうすでにインディーというジャンルからは完全に去ったんだなというか。

普段インディーばかり好んで聴いているあひるねこでありますが、その姿勢に頼もしさ、カッコよさを感じる力作です。

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ではまた。





タグ:Foals